HONDA スティードはダサい!と感じている方や、そうした評判を耳にした方は少なくないでしょう。スティードはクラシックなデザインが特徴的なアメリカンバイクですが、一部では「やめとけ」と言われることもあります。その理由は、不人気の声や、すでに生産終了していることからくる部品の入手難易度などが挙げられます。しかし、スティードには良いところも多く、カスタム次第では大きく印象を変えることが可能です。本記事では、スティードの評判や口コミ、悪いところだけでなく、カスタムや中古相場にも焦点を当て、その魅力を再評価します。
スティードは本当にダサいのか?


スティードが「ダサい」と言われる理由
スティードが「ダサい」と言われる主な理由は、そのデザインが一部のバイク愛好家にとって古臭い印象を与えることです。スティードは、クラシックなアメリカンスタイルを採用しているため、特に近年のモダンなバイクデザインと比べると、古典的すぎると感じる人が多いです。
また、ボバースタイルのバイクや、エッジの効いたスポーティなデザインが好まれる現在のトレンドの中で、スティードの丸みを帯びたシルエットやシンプルなラインは「時代遅れ」と見なされがちです。そのため、特に若い世代やトレンドに敏感なライダーには「ダサい」と評価されやすくなっています。
一方で、クラシックなスタイルが好きなライダーには、このデザインが逆に「渋い」と感じられることもあり、評価は好みの問題に大きく左右されます。
デザインに対する不人気の声
スティードのデザインが不人気とされる背景には、バイクのパフォーマンスや外観のトレンドに対する変化があります。特に、1990年代に登場したスティードの外観は当時は新鮮でしたが、現代の感覚からすると「古くさい」や「地味」と評価されることがあります。
また、スティードの特徴であるロングホイールベースや低いシート高は、スタイルとして一部には支持されているものの、現代のバイクデザインに慣れ親しんだ人々からは「扱いづらい」「格好良くない」と感じられることが多いです。特に派手さを求めるライダーや、最新技術を搭載したバイクに慣れている人々からすると、スティードのクラシカルなデザインは時代遅れに映り、これが不人気の声につながっていると考えられます。
ただし、スティードのデザインは一部のファン層には評価されており、特にカスタム次第では大きく印象が変わるため、不人気の声だけが全てではありません。
スティードはやめとけと言われる理由
スティードが「やめとけ」と言われる理由には、いくつかの要因があります。まず、スティードはそのデザインが古いという点が挙げられます。特に、若い世代のライダーには現代的なバイクと比べて「古臭い」と感じられがちです。最近のバイクはデジタルメーターや最新のエンジン技術を搭載している一方、スティードは比較的シンプルで、そういった新しい技術がほとんど採用されていません。
また、スティードのエンジンパワーが控えめであるため、高速道路や長距離ツーリングで物足りないと感じる人が多いです。特に加速や最高速度を重視するライダーには、スティードのパフォーマンスが不十分と見なされることが多く、こうした点から「やめとけ」と言われることがあります。
さらに、部品の入手が難しくなってきている点も、スティードを避ける理由の一つです。すでに生産が終了しているため、修理やメンテナンスに必要な部品が手に入りにくく、維持するのが大変だという声もあります。
生産終了が与えた影響

スティードの生産終了は、特に中古市場に大きな影響を与えました。生産終了後もスティードを求めるファンは多く、そのため中古車市場での価格が上昇傾向にあります。しかし、同時に部品の供給が減少し、メンテナンスや修理に関しては一部のオーナーにとって負担が増えているのも事実です。
また、生産終了に伴い、スティードのカスタムパーツも手に入りにくくなりました。カスタムが好きなライダーにとって、これは大きなデメリットです。中古市場では希少性が高まる一方で、保守・メンテナンスの手間が増えているため、スティードを維持することが難しいと感じる人もいます。
このような状況から、スティードの生産終了はファンにとっては痛手であり、長く乗り続けるには一定の覚悟が必要と言えるでしょう。
スティードに対する評判と口コミ
スティードに対する評判は、好意的なものと否定的なものに大きく分かれます。まず、好意的な評判では、スティードのクラシックなアメリカンバイクらしいデザインや、低めのシート高が扱いやすいという点が挙げられます。特に初心者ライダーや、身長が低めのライダーには、足つきの良さが大きなメリットと評価されています。また、ハーレーほど高価ではないものの、手軽にアメリカンバイクの雰囲気を楽しめるという点が多くのライダーに支持されています。
一方で、否定的な口コミも少なくありません。特にエンジンパワーが控えめであることから、高速道路や長距離ツーリングでは物足りないと感じる人が多いようです。また、スティードはすでに生産が終了しているため、部品の入手が困難になっていることもネガティブな評判につながっています。修理やカスタムを考えている人にとっては、この点が大きな障壁となっているのです。

スティードはダサくない!カスタム次第で変わる

カスタムで変わる印象
スティードは、そのクラシックなデザインが特徴的ですが、カスタムによって大きく印象が変わるバイクでもあります。特に、ハンドルやシート、マフラーなどのパーツを交換することで、よりモダンでスタイリッシュな印象に変えることが可能です。たとえば、ボバースタイルのカスタムを施すと、スティードのクラシックな雰囲気が一気に洗練されたものになり、若い世代にも好まれるようになります。
また、カスタムの自由度が高いこともスティードの魅力の一つです。フレームや外装を大幅に改造することなく、比較的簡単に手を加えることができるため、カスタム初心者にも人気があります。そのため、元々のデザインに不満を感じている人でも、カスタムによって自分好みのバイクに仕上げることができる点がスティードの大きな強みです。
ただし、前述の通り、生産終了に伴って一部のカスタムパーツが入手しづらくなっているため、カスタムを考える際は事前にパーツの入手状況を確認しておくことが重要です。
スティードの良いところと悪いところを比較
スティードの良いところと悪いところを比較すると、まず良いところとして挙げられるのは、クラシックなアメリカンバイクらしいデザインです。低めのシート高とロングホイールベースにより、安定した走行感が得られます。特に初心者や小柄なライダーには扱いやすいバイクとして評判です。また、ハーレーのような高級バイクに比べて手頃な価格で購入でき、アメリカンバイクの雰囲気を手軽に楽しめる点も大きな魅力です。
一方、悪いところとしては、エンジンパワーの弱さが挙げられます。スティードは排気量が400ccや600ccのモデルが主流で、高速道路や長距離ツーリングでは物足りないと感じることが多いです。また、すでに生産が終了しているため、部品の入手が難しくなっている点もデメリットです。特に、メンテナンスや修理の際には時間と費用がかかることがあるため、長期間維持するのには多少の覚悟が必要です。
このように、スティードには魅力的な部分も多い反面、現代のバイクと比べるとスペック面やメンテナンスの難易度で劣る点もあるため、購入を検討する際にはこれらのポイントをしっかり把握しておくことが大切です。
中古スティードのカスタム事例
中古のスティードは、カスタムの自由度が高いことから人気があり、さまざまなカスタム事例が存在します。代表的なカスタムとしては、ボバースタイルへの変更があります。ボバー仕様にカスタムする際は、シートをシングルシートに変更し、フェンダーを短くカットすることで、よりシャープで洗練された印象を与えます。ハンドルをアップハンドルに変更することも一般的で、ライディングポジションを変えるだけで大きく印象が変わります。
また、スティードのカスタムでよく見られるのがマフラー交換です。純正のマフラーは控えめなサウンドですが、カスタムマフラーを装着することで、より迫力のある音を楽しめるようになります。エンジンパフォーマンスを向上させるわけではありませんが、走行中の体感を大きく変える要素となり、スティードに独自の個性を加えることができます。
中古車市場でスティードを購入する場合、既にカスタムが施された車両も多く見つかりますが、カスタムの状態や使用されているパーツの耐久性を確認してから購入することが重要です。また、自分でカスタムする場合は、前述の通り、生産終了によるパーツの入手難易度が高くなっているため、計画的に進める必要があります。
中古相場はどうなっているか
スティードの中古相場は、年式や状態、カスタムの有無によって大きく変動します。一般的には、1990年代から2000年代初頭に製造されたモデルが中心となっており、価格帯はおおよそ20万〜50万円程度で推移しています。ただし、カスタムが施されている車両やメンテナンス状態が良いものは、さらに高値で取引されることもあります。
生産が終了していることから、スティードの希少性は年々増しており、中古車市場での価値も高まる傾向にあります。ただし、スティードは比較的流通量が多いため、急激に価格が上がるというわけではなく、一定の相場を維持している状態です。また、地域によっても価格差があり、都市部ではやや高め、地方では低めの傾向が見られることがあります。
中古スティードを購入する際は、走行距離や修理履歴を確認することが重要です。特に長期間放置されていた車両や、メンテナンスが不十分なものは、後々の修理費がかかる可能性が高いため、注意が必要です。
評判を覆すカスタムのポイント
スティードの評判を覆すためには、カスタムが大きな役割を果たします。まず、ボディや外観に手を加えることで、スティード特有の「古臭い」「地味」という評価を一新できます。例えば、フェンダーの短縮やシングルシートの採用、ハンドルの交換などを行うことで、クラシックでありながら洗練されたスタイルに変えることができます。
次に、サウンド面を強化するカスタムも効果的です。純正マフラーでは控えめな音が特徴ですが、カスタムマフラーに変更することで、重厚感のあるエキゾースト音を楽しむことができ、走行時の存在感が増します。また、足回りのカスタムも人気があり、サスペンションの強化やホイールの変更により、よりアグレッシブな印象に仕上げることが可能です。
さらに、パフォーマンスを重視したカスタムも選択肢の一つです。エンジンのチューニングやキャブレターの変更によって、スティードのパワー不足を補い、よりスポーティな走行が楽しめます。こうしたカスタムは、スティードに対する「遅い」「パワー不足」という否定的な意見を覆すポイントとなります。
このように、スティードはカスタム次第で大きくその印象を変えることができ、特にカスタムにこだわるライダーにとっては、独自の魅力を引き出せるバイクです。

スティードはダサいという意見の総括
スティードの全盛期を知っている筆者としては、ダサいなどと評価されていることが割と信じられないのではありますが、言われてみれば確かにノーマルはダサいのかもしれません。
当時もスティードを乗っている人は必ずと言っていいほどカスタムしてましたから。まさにカスタム前提のバイクだったという印象です。
生産が終了され、もう街ではあまり見かけなくなりましたが、カスタムスティードは本当にかっこよかったなと懐かしむ今日この頃です。